WordPressをインストールしたばかりの初心者の方へ、最初に設定すべき10のステップを詳しく解説します。 このガイドを読めば、最低限必要な設定をスムーズに完了できるようになります。
1. サイトの基本情報を設定する
WordPressをインストールしたら、まずはサイトの基本情報を設定しましょう。サイトタイトルやキャッチフレーズは、ブログの方向性を示す重要な部分です。
設定方法:
- WordPress管理画面にログイン
- 「設定」→「一般」へ移動
- サイトのタイトルとキャッチフレーズを入力
- 「変更を保存」をクリック
ポイント:
- タイトルはブログの内容がわかるものにする(例:「初心者向けWordPressブログ講座」)
- キャッチフレーズはSEO対策としても活用できるが、不要なら空欄でもOK(後で変更可)
- サイトURLや管理者メールアドレスの確認も忘れずに行う
2. パーマリンク設定を変更する
パーマリンクとは、記事やページのURLの形式を指します。初期設定では「?p=123」のような数字ベースのURLになっているため、SEOとユーザビリティの観点から変更することが推奨されます。
設定方法:
- 「設定」→「パーマリンク設定」へ移動
- 「投稿名」を選択
- 「変更を保存」
ポイント:
- 投稿名にすることで、URLが「〇〇.com/記事タイトル」となり、ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすくなる
- 変更後は既存の記事URLが変わるため、インストール直後に設定しておくのがベスト
- カスタム構造を利用して、カテゴリー名を含めることも可能
3. SSL(HTTPS)設定を確認する
サイトのセキュリティ向上のため、SSL(Secure Sockets Layer)を有効化し、HTTPS化することが重要です。GoogleもSSL対応サイトを評価するため、SEOの観点からも必須の設定です。
設定方法:
- サーバーでSSLを有効化(エックスサーバーやConoHa WINGなどの大手レンタルサーバーは無料SSL対応あり)
- WordPress管理画面で「設定」→「一般」に移動し、サイトURLを「https://」に変更
- プラグイン「Really Simple SSL」をインストールして有効化
ポイント:
- SSL化しないと、ブラウザに「安全ではありません」と表示されることがある
- 設定後はリダイレクト処理を確認し、http→httpsへ正しく転送されるようにする
- Google Search Consoleの設定も併せて変更し、https版を登録
4. 必須プラグインをインストールする
WordPressを便利に、安全に運用するために、いくつかのプラグインを導入しておきましょう。
初心者向けのおすすめプラグイン:
- SEO対策:「All in One SEO」または「Yoast SEO」
- セキュリティ強化:「SiteGuard WP Plugin」または「Wordfence Security」
- バックアップ管理:「UpdraftPlus」
- スパム対策:「Akismet Anti-Spam」
- キャッシュ最適化:「WP Fastest Cache」または「W3 Total Cache」
インストール方法:
- 「プラグイン」→「新規追加」
- プラグイン名を検索し、「今すぐインストール」
- 「有効化」をクリック
ポイント:
- 不要なプラグインを入れすぎると、サイトが重くなるので必要最小限にとどめる
- 定期的にアップデートを確認し、最新バージョンを保つ
- プラグインによっては設定が必要なものもあるので、導入後の調整を忘れずに
5. テーマを選定してインストール
WordPressの「テーマ」は、サイトのデザインや機能を決定づける重要な要素です。初心者向けのテーマを選ぶことで、サイト運営がスムーズになります。
おすすめの有料テーマ
- SWELL(初心者でも直感的に使えるシンプル設計)
- AFFINGER6(細かいカスタマイズが可能で、収益化向け)
- THE THOR(デザイン性が高く、スタイリッシュなサイトに最適)
インストール方法:
- 「外観」→「テーマ」→「新規追加」
- 有料テーマの場合は、購入後にZIPファイルをアップロード
- 「有効化」をクリック
ポイント:
- 無料テーマでも「Cocoon」や「Lightning」など高機能なものもある
- 有料テーマは後から変更が難しいため、慎重に選ぶ
- SEO対策や表示速度を考慮してテーマを選定する
6. サイトマップを作成する
サイトマップは、検索エンジンにサイトの構造を伝える役割を持ち、SEOの基本的な対策の一つです。
設定方法:
- 「Google XML Sitemaps」プラグインをインストール
- 有効化すると自動でXMLサイトマップが生成される
- 「設定」→「XML-Sitemap」で確認し、Google Search Consoleに登録
ポイント:
- XMLサイトマップは検索エンジン向け、HTMLサイトマップはユーザー向け
- 検索エンジンのクローラーがページを適切に認識できるようになる
- 定期的に更新されるサイトなら、サイトマップの自動更新機能を活用する
7. コメント設定を見直す
WordPressでは、デフォルトでコメント機能が有効になっています。しかし、スパムコメントが増えやすいため、設定を適切に変更することをおすすめします。
設定方法:
- WordPress管理画面にログイン
- 「設定」→「ディスカッション」に移動
- 「新しい投稿へのコメントを許可する」のチェックを外す、または「コメントを管理者が承認するまで公開しない」を選択
- 「変更を保存」をクリック
ポイント:
- コメントを開放すると、ユーザーの交流が増えるメリットがあるが、スパムコメントのリスクも高まる
- 「Akismet Anti-Spam」などのスパム対策プラグインを導入するとより安全
- コメントを完全に無効化することも可能(特に企業サイトや個人ブログでコメント不要な場合)
8. メディア設定を変更する
WordPressでは画像の自動リサイズ機能があり、適切な設定を行うことでサイトの表示速度を向上させることができます。
設定方法:
- 「設定」→「メディア」に移動
- サムネイル・中サイズ・大サイズの幅と高さを適切に設定(例:サムネイル150x150px、中サイズ300x300px、大サイズ1024x1024px)
- 「変更を保存」をクリック
ポイント:
- 画像サイズが大きすぎると、ページの読み込み速度が遅くなる
- 「EWWW Image Optimizer」や「Smush」などの画像圧縮プラグインを活用すると、最適化された画像をアップロードできる
- モバイルユーザーの利便性を考え、画像サイズを適切に調整することが重要
9. 固定ページを作成する
固定ページは、ブログの記事とは異なり、サイトの基本情報を提供するためのページです。特に「お問い合わせ」「プライバシーポリシー」「運営者情報」などのページは必須といえます。
作成方法:
- 「固定ページ」→「新規追加」
- タイトルと本文を入力
- 必要に応じて問い合わせフォームプラグイン(Contact Form 7など)を利用
- 「公開」をクリック
ポイント:
- お問い合わせページ:読者やクライアントからの問い合わせを受けるために必要
- プライバシーポリシー:Google AdSenseやアフィリエイトを行う際に必須
- 運営者情報:サイトの信頼性を高めるために掲載するとよい
10. サーチコンソール・アナリティクスを連携
サイトの運営状況を把握するために、Google Search ConsoleとGoogle Analyticsを設定しましょう。
設定方法:
- Google Search Consoleにアクセスし、サイトを登録
- Google Analyticsのアカウントを作成し、トラッキングIDを取得
- 「Site Kit」プラグインを利用して簡単に連携
ポイント:
- サーチコンソールを使うと、サイトの検索パフォーマンスを分析できる
- Google Analyticsを導入すると、訪問者数や滞在時間などの詳細なデータが取得可能
- ブログの改善点を見つけ、適切な施策を打つために必須のツール
まとめ
以上が、WordPress初心者が最初に行うべき10のステップです。 これらの設定を行うことで、安全で使いやすいブログ環境を整えることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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